アクアリウムに憑かれたら

家に水槽がある生活

初めての水槽に小型水槽をオススメする理由

こんばんは。たろうです。

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うちの60cm水槽のタイニムファが待ちに待った浮き葉を出し、少しずつではありますが、思い描いているレイアウトに近付いて来ました。

(一部の水草が魚たちに齧られて枯れてしまいましたが😭)

 

さて、今回のテーマは、

なぜ初めての水槽に小型水槽をオススメするのか?についてです。

小型と言っても、僕がオススメするのは、30cmキューブ水槽(30cmの立方体)45cm規格水槽(幅45cm×奥行27cm×高さ30cm)です。

水量にすると約25〜30Lになりますね。

 

一般的に初心者にオススメとされているのは60cm規格水槽(幅60cm×奥行30cm×高さ36cm)ですが、僕が敢えて小型のものをオススメする理由を、重要なものから順番に解説していきます。

 

理由①:水換えの労力を軽減できる

アクアリウムは水換えに始まり水換えに終わると言っても過言では無いくらい、定期的な水換えが重要であり、また重労働でもあります。

初めてアクアリウムに挑戦する人の多くがまず挫折を味わうのは、水換えを継続できないこと

だと思います。

 

60cm規格水槽の場合、総水量が約55Lとなり、週に一度1/3を換水するとしても18Lとなります。

一度、18Lの水を入れたバケツを持ってみてください。

 

重いんですよね😭

 

筋トレが趣味で、バケツ運びも筋肉へのご褒美と感じられる方ならいざ知らず...。

また、この記事をお読み頂いている方の多くは、お仕事で毎日くたびれて会社と家を往復していたり、学生であれば勉強に部活に目まぐるしい毎日を送っていたりするはずです。

 

多くの方にとって、アクアリウムはあくまで「余暇で楽しむ趣味」なんですね。

 

水換えやらないといけないけど重いし時間掛かるし、面倒だな〜と思ってサボってしまうと、いつの間にか水槽がコケまみれに...

癒しを求めて始めたはずのアクアリウムに、何かに追われるような気持ちで向き合うのはとてももったいない。

 

小型水槽であれば、一度の換水量は10L以下に抑えられるため、労力も時間も大幅に軽減できます。

僕は実際に両方とも経験しましたが、やはりこの差は侮れません。

僕は今でも、30cmキューブ水槽って楽だしオシャレでよかったよな〜と思いながら60cm規格水槽の水換えをしています(笑)

まずは小さく始めることが長続きのポイントだと思っています。

 

理由②:水量が少な過ぎず、良い環境を維持しやすい

相反するようですが、水量が少な過ぎると水質や水温の変化が急激になります。

僕も5L以下の超小型水槽では、朝は平和だったはずなのに、仕事から帰って来たら魚やエビが瀕死...ということも経験しました。

実は25〜30Lという水量は、1週間サイクルでメンテナンスするのにちょうどいい水量なんです。

ただし、水槽内の生体の数が多過ぎたり、与える餌の量が多過ぎると水質悪化は早くなります。

 

理由③:導入費用、維持費を抑えられる

単純に器具が安く買える上に、消費電力が小さいため長期的なコストも抑えられます。

また、レイアウトに必要な素材も60cm規格水槽に比べると半分程で済みます。

 

理由④:レイアウト変更がしやすい

一度セットした水槽にはそうそう手を加えることは無いと思いがちですが、

・今のレイアウトに飽きてしまった

・コケが増えて手に負えなくなった

・招かれざる客を招いてしまった(貝など)

・長期的に維持しすぎて(素晴らしいことです)ソイルの粒が崩れ泥状になってしまった

 

このように、レイアウト変更やリセットに迫られる機会は意外と少なくないです。

そんな時でも、水槽が小さければ丸洗いも普通のシンクでできますし、レイアウトを組み直すのも簡単です。

 

理由⑤:使い道が幅広い

もし今後より大きな水槽を導入することになっても、小型水槽であれば

・病気になった魚の薬浴用

・レイアウト変更で使わなくなった水草のストック用

・産卵を控えた親魚や稚魚の隔離用

など様々な使い道があります。

もちろん、サブ水槽として引き続き維持するのもアリですね!

メインで使わなくなっても役割を果たせる小回りは小型水槽ならではです。

 

理由⑥:オシャレ

小型水槽、めちゃくちゃオシャレです。

大き過ぎないからこそ周りの家具とも調和して、佇まいも含めて「魅せる」インテリアになるのが小型水槽のメリットですね。

Googleで「30cmキューブ水槽」で画像検索して頂いたら、小さくても綺麗にレイアウトしてある水槽のサンプルがたくさん出て来るので、ぜひオシャレな小型水槽を目指してください!

小型水槽レイアウトのポイントとしては、大きい素材や水草をドーン!ではなく、なるべく小さな素材や大きくならない種類の水草を使うことです。

 

ここまで小型水槽の良いところばかり挙げましたが、もちろん大型水槽には無いデメリットもあります。

ここからはそのデメリットと上手く付き合う方法を紹介します。

 

デメリット①:大型水槽に比べると水質や水温の変化が早い

水量が少な過ぎないことをメリットとして挙げましたが、当然大型水槽に比べると環境の安定感という点では劣ります。

小型水槽を維持するには定期的な水換えと、水槽をよく観察することがより重要になります。

全体を見渡しやすく変化に気付きやすいことと、水質が悪化した際に一度に大量の水換えを必要としないという点では大型水槽より優れています。

 

デメリット②:レイアウトの自由度が低い

アクアリウムショップの店頭にあるような大きな水槽で迫力のあるレイアウトを!というのは小型水槽では難易度が高いです。

大型水槽では、奥行きや広さを生かして遠近感のある風景画のようなレイアウトが好まれますが、小型水槽では水中の生息環境を切り取ったようなレイアウトを目指すとサイズの小ささが気になりにくいでしょう。

 

デメリット③:飼育できる生体の数、種類が限られる

魚には飼育に適した水槽サイズがあります。

大型になるアロワナやディスカスなどは小型水槽ではすぐ手狭になってしまうでしょう。

小型で、広い遊泳スペースを必要としないメダカ類やカラシン、ラスボラ、グラミー、コリドラスなどが小型水槽での飼育に向いています。

 

以前の記事

【part1】自宅に水槽を導入するのに掛かる費用は?

https://aquataro.hatenablog.com/entry/2020/06/09/182007

こちらでは、30cmキューブ水槽の導入費用について解説しています。

 

これらの記事が、アクアリウムを始めてみたいと思っている方の助けになれば嬉しいです!

 

コメントや質問等頂けたら嬉しいです!

【part2】自宅に水槽を導入するのに掛かる費用は?

 

こんばんは。たろうです。

いよいよ梅雨入りしましたね。

田舎のアパート暮らしの僕の家では、テレビの音が遮られるくらいカエルの雨乞いが聞こえます。

 

さて、前回

【part1】自宅に水槽を導入するのに掛かる費用は?

https://aquataro.hatenablog.com/entry/2020/06/09/182007

に引き続き、初めての水槽導入に掛かる費用についてです。

今回は、導入時あった方がいいもの、後から買い足していくといいものを紹介していきます!

 

〜あった方がいいもの〜

◇延長コード(6個口)

価格:約1,500円

アクアリウムではコンセントが沢山必要なのでほぼ必須です。

6個口あれば事足りるでしょう。

個別でオンオフできるスイッチ付きのものが便利です。

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僕の家の水槽台の中はこんな感じで、6個口の延長コードを両面テープで高い位置に貼り付けてます(漏電事故防止のため)。

 

◇水温計

品名:デジタル水温計

価格:894円

https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/chanet/item/345779/

センサーを水中に設置し、デジタル表示で水温を表示します。

特に電源を入れてから現在までの最高・最低水温がわかる機能がとても便利です。

 

◇照明用プログラムタイマー

品名:REVEX 簡単デジタルタイマー

価格:1,599円

https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/chanet/item/108378/

コンセントからの通電を自動でオンオフできるタイマーです。

照明を毎日決まった時間に点灯・消灯することで、魚や水草の体内時計を整えて健康に育てたり、光の当て過ぎによるコケ増加を防止します。

毎日手動で照明をオンオフできる自信がある人には不要です(笑)

 

水草用ピンセット

品名:JUN J GREEN ピンセット カーブ

価格:539円

https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/chanet/item/233051/

ソイルに水草を植えたり、固形肥料を埋める時に便利です。

好みですが、個人的には水草を植えやすいカーブタイプがオススメ。

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僕は100均の組立メタルラックにフックを付けて、ピンセットや液肥などパッと手に取りたい道具をまとめています。

 

◇水換え用ホース

品名:水作 プロホース エクストラ M

価格:955円

https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/chanet/item/332313/

電源無しで水抜きと底床の掃除が同時にできる世紀の大発明です。

サイフォンの原理を利用する構造になっていて、半自動で水抜きできます。

水換えの際は、プロホースで底床表面のゴミ(糞や枯れた水草)を吸い上げながら水を抜いていきます。

 

◇ポリバケツ 15L ×2つ

価格:721円 ×2

https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/chanet/item/10251/

15Lくらいの容量が扱いやすいです。

水槽からプロホースで抜いた水を溜めて捨てる、水換え用の新しい水を作る、魚を一時避難させるなど用途は多岐に渡り、同時に2つ必要なことがよくあります。

 

◇塩素中和剤

品名:テトラ アクアセイフ+ 250ml

価格:609円

https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/chanet/item/170267/

水道水に含まれるカルキ(塩素)は、硝化バクテリア(有害なアンモニアを害の少ない物質に変えてくれる微生物)を殺菌してしまいます。

なので水道水にアクアセイフ+を規定量入れることで塩素を中和し、硝化バクテリアにダメージを与えない水を作ります。

塩素は日光に数時間当てることでも抜けますが、水換えの度に数時間前から準備するのは大変です😭

ほぼ必須と言ってもいいでしょう。

 

◇メラミンスポンジ

価格:110円

100均で買えます。水槽のガラス面についたコケを落とすのに小さく切って使います。

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使いかけ...

 

計量カップ 1000ml

価格:110円

100均で買えますその2。水槽に水を入れる際に、バケツから直接だとレイアウトが崩れたりするので、10L前後の注水なら計量カップで注ぐのがオススメです。

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ここまで水換え道具を挙げたところで、初心者の方にも水換えの必要性についてちゃんと知っておいて欲しいと思い立ったので補足で記事を作りました。

【補足記事】水換えについて

https://aquataro.hatenablog.com/entry/2020/06/14/202700

 

◇水槽用冷却ファン

品名:テトラ 25℃ダブルクールファン CFT-60W

価格:3,758円

https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/chanet/item/168987/

ほとんどの魚や水草は水温が25℃前後が理想とされていて、30℃を上回ると調子を崩すので、夏場は何かしらの冷却方法で水温を下げなければなりません。

このファンは、水面に風を当て水が蒸発する際の気化熱を利用し、水槽内の温度を下げる仕組みです。

水温センサー付きで、25℃になると自動で停止します。

30cmキューブ水槽だと、ファンを2つ付けても風が当たる面積があまり増えない上に、水換えなどのメンテナンス性が落ちるので、1つだけ設置することをオススメします。

2つ使用で60cm水槽まで対応します。

正直、これだけで真夏に25℃を保つのは厳しいです。

場合によっては家庭用のエアコンとの併用も検討しましょう。

エアコン無しで水温を確実に下げるには水槽用クーラーがベストですが、様々な理由から個人的にオススメしません。

水槽用クーラーの是非についても後日別の記事にまとめます。

 

◇水槽用ヒーター

品名:テトラ 26℃ミニヒーター 100W

価格:1,340円

https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/chanet/item/79664/

こちらは冬場に水温を適切に保つためのものです。

センサー付きで26℃でオンオフが切り替わります。

小型水槽ではかなり存在感があるので、水槽内で目立たないように上手に隠すのがポイントです。

水槽内という過酷な環境下で使用するため消耗品に近く、1〜2年使用したら買い換えをオススメします。

 

〜今後買い足していくといいもの〜

◇出水パイプ

品名:DOOA ストリームパイプ オーブ Φ13

価格:4,180円

https://dooa.jp/jp/products/2018/04/stream-pipe-orb/?size=

ADAの姉妹ブランド、DOOAのガラスパイプです。

エーハイムフィルターにセットで付いている出水パイプだと、水流が強過ぎて生体によっては負担になってしまいます。

このパイプなら水面へ向けて水が出るので、水槽内の水流が緩和される上に、水面の揺らぎによって照明の光が揺れ、癒し効果抜群です!

お値段は少々張りますが、ガラス製の出水パイプは見た目も美しく、満足感も高いのでオススメです。

吸水パイプもガラス製で揃えると見栄えが良いですが、レイアウトで上手く隠すこともできるので後回しでも良いです。

Amazonなどで類似品が安く出回ってますが、僕はそちらをまだ使ったことが無いので経験に基づくレビューができません。

 

◇CO2添加キット

品名:CO2ジェネレーター PRO-D701s

価格:15,900円

https://item.rakuten.co.jp/harudesign/10000003/

アクアリウムでは、水草が効率よく光合成を行うために、CO2(二酸化炭素)を添加する方法が一般的です。

CO2を添加すると水草の成長が早くなり、水質浄化のスピードが上がります。

また、CO2が水に溶けることで、多くの水草が好む弱酸性の水質に傾ける効果も期待できます。

PRO-D701sは、ボンベの中に重曹クエン酸と水を入れることで、化学反応により大量の炭酸ガスを発生させる仕組みです。

ボンベの容量が大きく、数ヶ月単位でガスの補充が要らないため、コストパフォーマンスが高いです。

水槽台の中にフィルターと一緒に収まるサイズなので、大きさの問題もクリアしやすいです。

ガスの補充も、市販の重曹クエン酸を買ってきて水と混ぜるだけなので簡単で経済的です。

 

お店でよく目にするのは同価格帯の小型ボンベのセットですね。

小型ボンベのメリットはスペースを圧迫しないことですが、頻繁にボンベごと交換しなければならず、余計な手間とランニングコストが掛かります。

 

〜まとめ〜

最初にあった方がいいもの合計...12,247円!

買い足した方がいいもの合計...20,080円!

 

前回の必ず必要なものとの総合計...72,448円!!

 

いかがでしょうか?

趣味ってこだわってお金を掛けようと思えばいくらでも掛けられますよね。

今回は、僕が4年間アクアリウムをやってきて本当に必要なもの、オススメのものに絞ってご紹介しました。

 

もちろん、他にもご紹介したいものはたくさんあるので、今後も少しずつ記事にしたいと思ってます。

 

長くなりましたが、最後までお読み頂きありがとうございます。

コメントやブックマーク頂けると嬉しいです!

【補足記事】水換えについて

こんばんは。たろうです。

水槽導入の初期費用について記事を書いている途中で、どうしても触れておきたい内容が出て来たため、独立した補足記事にしました。

 

それは、アクアリウムにおいてなぜ水換えが必要なのか?です。

 

長年アクアリウムをやってる人からすれば当たり前のことかも知れませんが、今回はあくまで超初心者が水換えの必要性と硝化サイクル(生物濾過)についてざっくり理解できるような内容を目指します。

 

まず、アクアリウムの水換えでは一度の水換えで水槽内全ての水を換えるわけではありません。

大体1/3程度、多くても半分です。

全て換水してしまうと、水槽内に発生し定着した硝化バクテリア(魚やエビに有害なアンモニアを害の少ない物質に変える微生物)が居なくなってしまうからです。

 

もう少し掘り下げた話をします。

ここまで読んで頂いた方の中には、じゃあずっと水換えしない方が水槽内の環境が安定するんじゃないの?という鋭い思考の持ち主が居るかも知れません。

残念ながら、硝化バクテリアの働きだけでは、アンモニアを完全に無害化することはできないんです。

 

水槽内でフンや枯れ草から発生した毒性の高いアンモニアは、硝化バクテリア(ニトロソモナス)によって毒性がやや低い亜硝酸という物質に変えられます。

亜硝酸は、硝化バクテリア(ニトロバクター)によってさらに毒性の低い硝酸塩という物質に変えられます。

硝酸塩であれば相当な濃度にならない限り魚やエビが急激なダメージを受けることはなくなります。

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小さな箱庭の中で綺麗な魚や水草の命を支えているのは、目に見えないバクテリアなんです。

 

ですが、この硝化サイクルの積み重ねで蓄積した硝酸塩を無害化できるバクテリアは、通常の水草水槽では水槽内に定着しないんですね。

(定着させる方法があるにはありますが、別の有害物質を発生させる恐れがありオススメできません)

 

また、硝酸塩は窒素化合物なので、水草は肥料として取り込むことができますが、よほど水草が生い茂っていて、なおかつ他の栄養素や光量とのバランスが取れていないと、硝酸塩をすべて使い切ることはできません。

水草の成長に必要な要素は光、二酸化炭素、窒素、リン、カリウムが主ですが、この中で最も少ない要素に合わせた吸収、成長しかできないんです(リービッヒの最小律というそうです)。

使われなかった要素は水槽の中に残るわけですね。

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液肥の扱い方についてはまた別の記事で...)

 

つまり、水換えの意義は水槽内に溜まってバクテリア水草が処理できない硝酸塩を、人の手で水槽外へ出すことにあります。

 

アクアリウムにおいて、水換えに勝るメンテナンスは無いと言われるほど重要な作業なんですね。

バクテリアの名前まで覚える必要なんて全く無いですよ!

 

僕は週に一回、全体の1/3程度の水換えをしています。

どれくらいの頻度で水換えが必要かは水槽内の環境によって大きく左右されるため、まずは週一回をベースに頻度を調節して、自分の作業負担とバランスを取っていきましょう。

 

僕は文系の人間でこういう化学の分野は苦手なんですが、好きなことを通じて苦手な分野にも興味を持てるのは素敵なことだと思います。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。

コメントやブックマーク頂けたら嬉しいです!

【part1】自宅に水槽を導入するのに掛かる費用は?

 

こんばんは。たろうです。

梅雨入り目前ですが蒸し熱い日が続きますね。

そんな毎日にも涼と癒しを与えてくれるのがアクアリウムですが、初めて水槽を自宅に導入しようとすると一体どれだけお金が掛かるのか?

 

今回はアクアリウムの大きなハードルの一つである、初期費用についてのお話です。

 

正直言って僕は納得いく機器を揃えるのにかなり遠回りをしてしまいました。

最初だしとりあえず安い物で揃えればいいやと思って一通り買いましたが、最初に買った物は水槽も含め後にほとんど買い換えてしまいました。

今思えば、最初からある程度のものを買っておけば不要な出費を抑えられたなと思っています。

 

また、ネット上に様々な情報がある故に、pH調整剤だとか試験薬なども絶対に必要なものとして紹介されていることも少なくないです。

実際僕も鵜呑みにして買いましたが、結局ほぼ使ってません。

 

なので、今回は僕が買って良かった、失敗した経験を生かし、水槽導入にあたり安くても優秀なものと高価でも本当に価値のあるもの(主観あり)に絞ってご紹介したいと思います。

 

水槽のサイズですが、個人的に初めての水草水槽には30cmキューブ(幅30×奥行30×高30)45cm規格(幅45×奥行27×高30)のサイズをオススメします。

理由は長くなるので後日別で記事にしようと思いますが、今回は30cmキューブと仮定して費用を見積もってみます。

(追記)記事にしました。

初めての水槽に小型水槽をオススメする理由

https://aquataro.hatenablog.com/entry/2020/06/08/185832

 

〜必ず必要なもの〜

①水槽

品名:スーパークリア アクロ30Sキューブ

価格:4,613円(+送料)

https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/chanet/item/223011/

水槽は安いものなら半額程度でもあります。

ただ値段相応で、ガラス同士を接着してあるシリコンの処理に、素人でもわかるくらい差があったりします。

ADAキューブガーデンとアクロ スーパークリアはシリコンの処理が綺麗でオススメです。

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↑この部分(写真はADAキューブガーデン)

シリコンのはみ出しが一切無い。綺麗だ...

 

 

②水槽台

品名:GEX アクアラック ウッド 600

価格:8,375円

https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/chanet/item/220883/

ここを必須にするかどうかとても迷いました。お手持ちの家具でも代用できます。

が、30cmキューブ水槽でも水や照明、石や流木などを含めた総重量は約40kgになるため、家具の上に置くなら耐荷重はしっかりチェックしましょう!

水槽を置く為に設計された水槽台であれば、台の中にフィルターなどを隠せますし、ホースやケーブルを配線する為の穴も空いているので見た目をスッキリさせやすいです。

購入する前提で、拡張性を考慮して敢えて幅60cmで見積もってます。

 

③フィルター

品名:エーハイム2213 濾材セット

価格:9,980円

https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/chanet/item/45254/

水草水槽では定番の外部濾過方式のフィルターですね。

水槽の水がフィルターに落ち、濾材に住み着いたバクテリアによって魚に有害な物質を無害化し、ポンプで再び水槽に水を汲み上げる仕組みです。

これを生物濾過といい、アクアリウムにおいて非常に重要な要素です。

 

エーハイムのフィルターは他社の同格のものに比べて値段が張りますが、シンプルな構造で頑丈、部品単位で買って修理できるので長く使えます。

30cmキューブなら一回り小さい2211でも十分ですが、ここでは敢えて2213をオススメします。

というのも、今後水槽を大きくステップアップしたいと思った時に、2213であれば60cm規格水槽までならそのまま流用できるからです。

30cmキューブを上手く維持できたら、次はきっと大きな水槽でレイアウトしたくなると思いますよ。

水流が強過ぎる場合は、いろんな方法で軽減が可能です。

 

④照明

品名:アクロ トライアングル グロー 300

価格:5,673円

https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/chanet/item/274014/

アクアリウムにおける照明の良し悪しはとても重要です。

特に光量により水草の成長は大きく左右されると実感しています。

そんな中でもこの照明、赤系の有茎草や匍匐性の前景草まで、育成に必要十分な光量がありながらこの価格ははっきり言って格安です。

 

⑤底床材(ソイル)

品名:GEX 水草一番サンド 4kg

価格:1,480円

https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/chanet/item/14659/

安価な割に扱いやすいソイルです。

ソイルとは、水草に必要な栄養を含んだ土を焼き固めたものです。

含まれている栄養は感覚的にはそこまで多くないので、高栄養のソイルによくある初期の不安定さも無いです。

反面、成長の早い(肥料を食う)水草を植えるなら、何らかの方法で追肥する必要があります。

粒が固めで崩れにくい印象です。

 

⑥レイアウト素材(石、流木、水草

価格:石 500〜1,000円/kg

           流木 1,000〜2,000円/本

   水草 300〜1,500円/束orカップ

レイアウトに挑戦する人にとってこの買い物が一番楽しいですね!

そこら辺に落ちてそうなものでも結構な値段しますが(笑)

石や流木関しては実際にアクアリウム用品店で現物を見て気に入った形のものを買うことをオススメします。

30cmキューブ水槽であれば、流木は2〜3本、石は3kgもあれば十分でしょう。

 

水草は店に置いてあるものにも状態の良し悪しがあり、悪いものだとすぐに枯れてしまったり失敗の元です。

ADA BIOみずくさの森https://www.adana.co.jp/jp/contents/products/mizukusa/index.html)かチャームhttps://paypaymall.yahoo.co.jp/store/chanet/top/で扱う水草を購入すると経験上失敗が少なくオススメです。

ADAは通信販売を行なってないので取扱特約店で買いましょう。

素材一式で予算10,000円も見ていれば十分です。

 

かなり長くなってしまったので、まずは必ず必要なものについてでした!

レイアウト素材と水草に予算10,000円と仮定して、ここまでの総額は...

 

40,121円!!(水槽台8,375円含む)

 

どうでしょうか?

人によっては高いと感じるかも知れませんが、品質も拡張性も高いものを厳選したつもりなので、比較的失敗しにくいはず。

僕みたいに丸々買い直したりする必要は無いでしょうしね...😭

 

次回はあれば良いもの、今後追って導入するべきものに絞ってご紹介したいと思います!

 

最後までお読み頂きありがとうございます🙏

コメントや質問等頂ければ嬉しいです!

アクアリウムブログ開設しました!

初めまして。たろうと申します。

備忘録も兼ねて、アクアリウムブログを開設しました。

 

僕は4年ほど前からアクアリウムにどっぷりハマってしまいました。

兵庫の須磨水族館でキラキラ光る熱帯魚を見て、家でも飼えるのかな?と思って調べたのがきっかけでした。そこから水草で綺麗にレイアウトされた水槽に魅せられて、自分でもこんな水景を作ってみたい!と思って気付けば水槽を買ってました。

http://jp.iaplc.com/about/gp_works.html

(参考)世界水草レイアウトコンテスト

 

アクアリウム、特に水草水槽は、水槽の中に小さな生態系を作ることが大きなテーマです。

(もちろん水槽を絵画に見立てて見栄えがするレイアウトを作ることも重要なテーマです)

 

魚が餌を食べ糞をし、二酸化炭素を吐く。

バクテリアが糞を分解し、水草が肥料として使える形に変える。

水草がそれらを糧にして成長し、光合成して酸素を魚やバクテリアに行き渡らせる。

そんな大自然の循環を小さな水槽に再現する難しさ。

 

加えて、小さな生態系はとても繊細で、ネットで調べた理想の水槽と同じ環境を再現しているつもりでも、上手くバランスが取れるとは限らない。(バランスが崩れるとコケが生えまくったり水草が枯れたり魚が死んだりします)

スマホをタップすればインスタントに何でも答えが見つかるこの時代に、手探りで生態系を作っていく面白さ。

すっかり取り憑かれてしまいました。

 

それから不思議なことに、何とも思っていなかった道端の草花や、用水路を泳ぐ魚といった身近で小さな自然も、愛おしく思うようになったんですよね。

この感覚はアクアリウムを続けてなかったら、きっと得られなかったと思います。

 

 

...冒頭から熱く語ってしまいましたがどうか引かないでください🙇‍♂️

アクアリウムについてはネット上にも情報が多くなく、費用の不透明さや生き物の飼育がハードルとなり始められない方も多いと思います。

当ブログでは経験に基づいた情報を発信して、少しでもアクアリウムの魅力を伝えたりハードルを下げられたらいいなと思ってます!

 

具体的には、アクアリウム関連で掛かる費用や、実際に使ってみた用品のレビュー、生体や水草の紹介、水草水槽でレイアウトを作る過程などを少しずつ更新していきます!

アクアリウム以外の生き物や植物のことも載せるかも知れません。

 

 

まずは今ある60cm水槽の様子をご紹介します!

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石で砂利と仕切った背面のソイル部分に、クリプトコリネと、今回の目玉のタイニムファ(熱帯性スイレン)を植えてます。

 

水槽サイズ:60×30×36

フィルター:エーハイム2215

底床:アマゾニアⅡ、トロピカルリバーサンド

照明:ソーラーRGB 8時間/日

CO2:ミキサー使用1秒1滴くらい、夜間はエアレーション

肥料:セット時にイニシャルスティックばら撒き、セット後は液体カリウム(ブライティK)3プッシュ/日

生体:グリーンネオンテトラ×14、GHDグラミー×1、コリドラスピグミー×2、サイアミーズフライングファックス×1、ミナミヌマエビ×3、キラースネール×3

水草:ボルビティスヒュディロティ、ミクロソリウムセミナロー、アヌビアスゴールデン、アヌビアスナナプチ、ブセファランドラ、エキノドルステネルス、クリプトコリネグリーン、クリプトコリネブラウン、クリプトコリネパルバ、オーストラリアンクローバー、タイニムファ、パールグラス、ルドウィジアスーパーレッド

 

水草の名前を並べると呪文みたいで訳わかりません...初心者泣かせですね。

 

先日リセットしたばかりで初の三角構図なので、これからどう変化していくのか楽しみです!

タイニムファの花が咲いてほしい!

 

次回は大事な大事なお金の話💰

水槽導入に掛かる費用を解説したいと思います。

質問やコメント頂けるとめちゃくちゃ嬉しいです!